19日のロシア株式市場は、急落。18日の米国市場が急落し、アジア市場も軟調に推移したことに加え、原油先物価格が1バレル=111ドル台と戻り安値を探る展開となったことで、MICEX指数は寄付き後すぐに節目の1422.70を割り込んだ。その後は主要銘柄中心に値を崩す展開となり、ずるずると下げ幅を広げた。いったんは12日の安値1384.50近辺で下げ止まったもののモスクワ時間午後16:00過ぎに北太平洋条約機構(NATO)がグルジア紛争に関し「深刻な懸念」を表明、ロシアに対して「従来の関係維持は不可能になっている」との警告を出したことで、地政学的リスクが一層高まり、下落幅を更に広げて結局安値引けとなった。MICEX指数の終値は前日比6.01%安の1361.54、RTS指数は5.21%安の1685.60。
主力株が一様に大幅安となっており、ガスプロム(GAZP)が6.71%安、ルクオイル(LKOH)が6.77%安、ズベルバンク(SBER)が5.28%安となった。ロシア第二位の銀行VTB(外貿銀行 VTBR)は5.48%安となり、上場来安値を更新した。鉄鋼大手メチェル(MTLR RTSのみのお取扱)への処分が確定し、コークス炭売上高の最大15%とされていた罰金額が5%の7億9000万ルーブル(約35億円)に留まった。同社が破たんどころか業績に与える影響も限定的となったことで、これまで連想安となっていた鉄鋼・鉄鋼原料関連株への好影響が期待されるところだが、この日は市場全体の流れに押されて値を崩すものが多かった。セヴェルスタリ(CHMF)は5.80安、ノヴォリペツク製鉄(NLMK)は5.23%安。
ロシア市場は再び11日の安値1282.38を目指す展開となってきたが、ロシアからの資金引上げが加速したというより、グルジア情勢の沈静化を期待して買いポジションを膨らませていた目先筋の投売りが下げの要因だったようだ。というのも11日に急速に進んだルーブル売りが19日にはむしろ反発しているからだ。19日の相場の流れが目先筋主体だったとすれば、20日のロシア市場は反発して寄付きそうだ。19日の米国市場は住宅市況悪化から続落となったが、ロシア取引時間中の水準からの下げ幅は大きくない。一方原油先物価格は2.5ドルほど上昇しており、主力のエネルギー関連株には買戻しが期待できそうだ。
(提供:ARUJI GATE証券株式会社)
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